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ドクターのつぶやき 本音の独り言03 monologue03

「わかりやすく説明するということ」

健康な歯肉

<間違えたのは何故だろう>

「12から25まで数字はいくつある?」の問題を長女が間違えた。
長女の答えは「13」
正解は14だが。
「どうして13と思ったん?」「25ひく12で13
「それは違うんだけど何でかわかる?」」

<簡単にしてみよう>

「じゃあ、1から3まで、数字はいくつある?」「3」
「そう、簡単だ」
「いいか。何で3なんだろう。さあ指折りして数えてみよう」
はっきりさせてみよう。目の前で「いち、に、さん」と指折りながら言ってみる。
「いち」親指を折る、「に」人差し指だ。「さん」最後は中指。そう、1から3までは、数字は三つだね。
「さっきと同じように計算したらいくつ?」彼女の頭の中では、3引く1は2、でも目の前ではいち、に、さん、だ。頭の中で何かが
巡る。3ひく1ではないことはハッキリしている。
「今度はね、1時から3時までな何時間?さっきと同じように指折りして数えてみよう」
同じように指折る。でも、「今1時だよ」この時に指は折らない。「さあ、2時」ここで親指を折って1。「そして3時」人差し指を折って2だ。そう2時間だ。この時は3ひく1で2だ。
1から3まで、数字がいくつあるかと、その間隔がどれだけか、という違いがわかってくれただろうか。

<わかっていても>

大学に教官として在籍していたころ、我々の「歯周病学・歯周治療学」試験は長い間口頭試問だった。
学生が内容を理解しているかどうか、筆記ではなく”説明させる”という方法を用いて判断していた。
単に丸ペケや記号だと、当て物ののように解答しても正解可能だ。記述式にすると、丸ペケ問題よりましなのだが、答案をみていると、学生が本当にわかっているのか、判断に苦しむことがある。その点、面と向かって質問して回答を聞き出す、口頭試問は便利だ。わかっていなさそうだと感じたら、その場で突っ込んだ質問をすればよいのだから。
理解していない学生は説明できない。しかし、理解できている=ちゃんと説明できる、というわけではない。理解していても上手く説明できない学生もいた。説明が拙くても、理解しているということがわかれば、もちろん合格!なのだが。

<理解してもらえるように>

わかりやすく説明する、とは説明する側を主体とする表現であり、本質的には聞く方が”わかる、理解できる”ということが重要である。わかりやすく説明することが目的ではない。わかってもらうことこそが目的だ。わかりやすく説明する、ということは手段にすぎない。「わかりやすく説明」したつもりでも、そうはならないこともある。むずかしい。、
我々が説明することは大概専門的なことなので、聞く方に専門的な知識ベースがない場、専門的な内容のことをわかるように説明しなければならない。
わかってもらうには、まず説明する内容が理にかなっていることが必要だろう。
理屈のないこと、理不尽なことは説明されても納得がいかない。

理解してもらえるように、そのために時間をかけて説明するのである。

ドクターのつぶやき・・・・本音の独り言 03「わかりやすく説明するということ」

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