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 番外編コラム 子育て編(その9)

 第一子(1.5才) 「保育所おたより」より 

 長男は1才半で4月から保育所へ。その時の記録「家庭から保育所 へ向けてのおたより」からの抜粋です。(1994年6月13日〜)


前日の夕食:人参おやき、キャベツ、じゃこ、エビ、メロン

今日は朝38度の熱がでたとのこと。お昼は7度台に下がっていますが、ハナミズもひどくなって、咳も少しでてきました。昨日までと違ってなんかぐずぐずして笑顔がありません。抱っこをねだったり、ベビーカーで歩いたりしますが、風邪をひいているのでしょう気分もすぐれないのでしょう食欲もいまひとつでした。風邪薬も一緒にいつもの薬を飲んだ後だっこして子守歌を歌っていると、7時前にねてしまいました。今日は仕事からはやくかえってきて、お父さんも6時前にきてくれたので夕食を食べさせてくれました。もう1週間したら、身軽になって元気で遊べるからがんばるんだよ〜(母記、6月16日木曜日)

前日の夕食:みそ汁、コーンスープ、里芋、トマト
夕食モリモリ食べて、病院へ行く前に大好きなサツマイモチップスも食べてお腹がすかないようにして出発です。おじいちゃん、おばあちゃん、パパにバイバイと元気に手を振って自転車ででました。病院につくと、元気に廊下を走り回っていましたが、最後の水分としてミルクを200ccもらって、ゴクゴク「ア〜」といい飲みっぷり飲んだ後、だっこしてやるとほどなく眠りにつきました。その姿を見届けてママは帰宅しました。PM9:00(母記、6月13日)

手術の日がやってきました。
親の不注意で、左中指の付け根を加湿器でやけどさせてしまったのです。やけどの傷は治ったのですが、皮膚の瘢痕が強く、そのままでは指の成長が損なわれるので、瘢痕を除去して、足の裏からの皮膚移植が必要だと告げられたのです。
全身麻酔下で手術です。
外傷に対する手術なので、もっと重い病気に対する手術に比べるとそのリスクは低いのですが、やはり親としてはとっても心配です。
手術は無事終わり、手術室から戻ってきました。

よしともの体が戻ってきました。でもよしともはベッドに固定され、手足にギブスをつけられ、泣き叫び暴れています。「よしとも よ〜頑張ったね。がんばったね、えらかったね〜」ママは語りかけますが、よしともは手足をつっぱり、体を捻らせます。「なんでこんなことになっているんだ。おれに何をした!!おれの体に何をした!!この手はなんだ。この足はなんだ。おれが何かわるいkとでもしたのか」まるでそんな怒りを込めるかのように、全身の、渾身の力を振り絞ります。ついに、とうとう、点滴の副え木を脚に固定していたテーピングが断ち切れました。よしともを抑えこむ、母親の胸、看護婦の手、父親の手、、、、、、、こんな状態がどれほど続いたでしょうか。
その後も暴れと傾眠を繰り返しながら、母親と父親の胸の中、腕の中をいききしながら、徐々に徐々に落ち着いてきました。  
目を開ける。お茶を飲む。抱っこを要求する。音楽に手を合わせて手をとんとんしていると。笑う。笑った。よしともが帰ってきました。心が戻ってきました。よしともが生きて帰ってきました。
よしともと、母と、父と、とてもとっても長い一日でした。(父記、6月14日 手術の日)

前日の夕食:前日の夕食:おかゆ、味噌汁、八宝菜
午後からの面会に行くと(ママは仕事から走って戻ってきました)、ひとり泣きもせずにベッドの柵につかまり立ちをして他の子の方をみています。右足の点滴はとれて左手と左足の包帯もかなり体になじんでいて、不自由ながらもよしともはもう使いこなしている感じです。「よしとも〜よくひとりでがんばったね〜」と抱っこしてやると笑顔でかえしてくれます。今日はベッドで安静に立ったりしてはいけないので、すわって絵本をみたり歌をうたったり、寝そべってくすぐったりして遊びましたが、しばらくすると飽きてきてベッドの外へ出たがります。だっこして部屋の中をウロウロ、窓の外を眺めたりあやすのですが、こんどは下へおりたがります。こればかりは無理なので、泣いて嫌がってもベッドへもどりました。おやつもパクパクいつもの調子で催促しますが、夕食は苦手なやさいばかりだったので、ご飯とタマネギ少々とメロンしか食べませんでしたので、看護婦さんがミルクをつくってくれ、お腹もいっぱいになってほどなく眠りにつくことができました。またあしたね。(母記、6月15日水曜日)


 

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