<対応できない症例や場合>

わざわざ来院されても、治療が困難な場合にはその旨説明せねばなりません。下記のような場合には、多くの場合当医院では対応できませんので、どうぞご承知おきください。

歯が割れている場合

 歯が大きくわれているような時には多くの場合抜歯の対象となります。歯周病だと思って来られても、実は歯がわれていた、ヒビがいってた、という事例は少なくありません。

極めて重度の歯周病

 歯の周りの骨が著しく失われ、歯ぐきの中で浮いたような状態の歯はさすがに残すことは無理です。ぷらぷらになって、自然に抜けそうな歯を復活させることはできません。
 もちろん、それ以外の歯を残すために歯周病治療をおこなうことは可能です。

難治性の根の病気

 根の先に生じる病気には、難治性と呼ばれるタイプのものがあり、これは治療が困難です。

歯周病が原因ではない口臭

 歯周病が原因の口臭は、歯周病の治療で対応可能です。しかし、耳鼻科的疾患、内科的疾患が原因の場合にはいくら歯周病の治療をおこなっても症状は改善しません。
 口臭を発するようなひどい歯周病ではないのに、自分には口臭があると思い込んでいる場合も治せません。他の人のちょっとした態度(鼻を押さえたり、後ずさりする)を口臭のせいだと自分で考えてしまうような場合はこれにあたります。

特別な凄い歯周病治療の受診を追求されている場合

「何***式歯周病治療」、「***殺菌水治療」、「抗菌***療法」など、すごい!!と思わしめるような名称のついた治療法を受けたい、と思っておられる方にご提供できるような特殊な治療法はございません。ご希望に添えませんので、他院をお探しください。

歯や歯ぐきに触れずに歯周病を治したいと思っておられる場合(例えば飲み薬や洗口剤だけで)

 歯周病は歯の周囲にこびりつく歯垢(細菌やその産生物)が原因です。これを除去しなければなりませんが、歯垢除去は歯を傷つけると考え、このような対応を拒む方がおられます。あるいは炎症のある歯ぐきにも触られたくない、と考える方がおられます。このような場合には、歯周病の基本的な治療ができませんので、当医院での対応は不可能です。

独自の考えややり方に固執される場合

例えば、歯の磨き方について、使う電動ブラシや歯ブラシ、そしてブラッシング方法について、独自の考えを持っておられて、こちらの助言や指導に耳を傾けられない方がおられます。当方としましても、患者様の希望にできるだけ添うようには致しますが、明らかに磨き残しがあって、患者様のやり方では、汚れがとれておらず、それでは歯周病が治らないと思うので進言するのですが、聞き入れてもらえない場合があります。このような場合、我々としては、いかんともしがたいです。

以上のような場合には多くの場合、当医院では対応が困難です。
皆様の全ての事例を解決できるわけではありません。