歯周病が発症して、歯の周りに細菌が棲みつくと、歯ぐきが炎症を起こして腫れてきます。さらには歯に付着していた歯ぐきもはがされ、歯と歯ぐきの間の隙間が広がり、細菌の棲み場所ができます。この歯と、腫れた歯ぐきとの間に生じた隙間を「歯周ポケット」と言います。
歯周ポケットの「ポケット」は衣服についている「ポケット」と同じ意味?そう、その通り。
左の図にあるように、ポケットの中に入り込んだ10円玉は外から見えませんね。同じように歯周ポケットは外から直接は見えず、またばい菌たちが入り込む格好のたまり場、棲み家なのです。
写真では外から見ると歯の周りには歯ぐきがあって歯を支えているように見えます。そしてバイキンの潜むようなところはないように見えます。でも歯周病になると、実際には歯ぐきと歯の間にはすき間、すなわち歯周ポケットができていて、細菌がたくさん隠れて棲み着いているのです。(前の図の10円玉がバイ菌にあたります)この歯周ポケットの中は細菌たちのホコホコしたよい棲み家となっています。<BR>
また歯と歯ぐきにすきまがあると言うことは、別の見方をすると歯ぐきが歯をしっかり支えていないという事にもなります。
上で説明したように、歯周病になると、歯周ポケットができます。歯周ポケットの奥深くまでは歯ブラシが届きません。歯周ポケットの中のバイ菌・プラークを歯ブラシだけで取り除くことはほとんど不可能なのです。
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