しまぶくろ歯科医院 番外編コラム 本文へジャンプ

スイス滞在騒動記(その3)


お買い物

野菜はたいがいのものはありました。人参、ピーマン、玉葱、ジャガイモ。ジャガイモは種類がたくさんあって、これはなに用とか袋に書いてますがよく分かりません。ちょっと話はそれますが、フライドポテト、これはおいしかった。場所にもよりますが塩味がきつくなくてジャガイモそのものの味がおいしい。それから大根、カボチャ、ゴボウ、さつまいもなどは最初はこちらにないとおもってました。でも探すとあるんです。でもあってもちょっとだけ。そしてなかみがかすかす。日本でするような料理法をするとまずくて食べられません。ほうれん草の様な青物の野菜はあまり見かけませんね。あとチコリや名前の知らない野菜がありますけど。
ジャガイモ 1Kg SF2.5
タマネギ1Kg(一キロはおおきいのが4つぐらい) SF 1.3-2.0
マッシュルーム(Pilz) 1Kg SF 10
なす(Auberginien) 1Kg SF 7.5
人参 1Kg SF 2.3
ピーマン 1Kg SF7.5
白菜 1Kg SF 3.5        スイスフラン(SF)は当時80-90円ぐらいでした。
野菜はそんな高くはありません。食料品の物品税率は2%(上記の値段はTAX込み)でそれ以外が6.5%の影響もあるようです。それとスーパーには畑でとれたものをすべて、すべて持ってきて売っているという感じです。つまり形が不揃いのも、小さいのも並べてある。というかきれいな形のそろったものがないといった方が正しいかもしれません。
  果物はだいたい一緒ですね。リンゴ、バナナ、オレンジ、なし、もちろん西洋なし、イチゴ。こちらも日本とは違って見栄えはしません。バナナ以外はどれも形がいびつで不揃いです。もちろん中身が変なわけでなく、日本の"より美しく"がへんなのかもしれません。概して味が素朴。たぶん日本でもあった昔の果物の味。ちょっと酸味があって甘ったるくない。100%果物ジュースが1リットル1.4ー1.8SFぐらい。安いと思うけど、飲料水がわりにしないといけないことを考えるとどうですかね。
  ちなみに「水」は炭酸のないのが1.8リットル1.25SFぐらいです。炭酸入りは値段に少しいろが付きます。こちらの水は硬水。お茶でも飲もうとしてそれをそのまま沸騰させるとカルシウム、マグネシウムのたぐいがびっしり沈殿してくれます。何度かこの水でお米を炊いてくれましたが、炊飯器がないので鍋で炊くんですよ、外米+硬水+圧力鍋+電熱線のコンロ=最低の炊飯。たいがいのもの食べますがねえ。今はだいぶ改善しました。日本の米に似たイタリア米+フィルターを通した水+圧力鍋+電熱線のコンロ=食べれるご飯。それで水ですけど、車がないんでちょこちょこ買ってせっせと運ぶんですよ、時々1.8リットル6本で安売りしてるんですけど1.8kgX6本ですわ。
  米ですけど細長い平べったいのだけでなく、日本のお米に似た丈が小さくて小太りしたイタリア米がスーパーで結構幅をきかせて売っているのがわかって今はそれを買って食べてます。1kg140円ぐらいです。僕はあまりまずいとも思わず気にしないで食べてます。もちろん子供らも日本で食べるのと同じ調子で食べています。ただ同じ日本人のひとにそのことをいうと「えーそんなの食べてるの。どうしてカリフォルニア米や日本産のお米を食べないの」と言われましたが。ベルンに唯一ある日本ショップへ行けば日本産やカリフォルニア米も手に入ります。が、カリフォルニア米で1Kg500円ぐらいです。もちろん日本産のお米はそれ以上します。
  肉は牛肉が中心です。でも例の狂牛病騒ぎは日本より深刻のようで、他の日本人のひとは現地の人から「知っている人は食べない」といわれたそうです。われわれも食べてません。スーパーには「当店の牛肉はスイス国産です」というような内容の張り紙がしてありました。ソーセージはたくさん種類がありますね大きさや形は見たら違うと分かりますがそれ以上はなんのこっちゃですね。僕は日本でソーセージあんまり食べませんでしかたら、おいしいんですかね。こっちのは。食べますけど。豚や鳥ももちろんあります。これは美味しいような気がします。豚は薄切り肉がなくて、鳥ももも肉は骨付きしかない。我々が食べる肉はもっぱらこの豚と鳥。ただ日本では安もんしか買ってなかったから、日本で高ものを買って食べてた人はまずいと言うかもしれません。この肉に限らずスイスでは安かろう悪かろう、そこそこの値段でそこそこのものをあまり見かけません。羊とかもあるようですが食べないので目に付きません。肉類は高いです。
  当然のように中小のスーパーには魚は殆どありません。大きいスーパーへいくとないことないですが、白身の魚が中心で種類もあまりありません。なんせ海のない国ですからね。
  種類の豊富なものは、そうです、乳製品です。チーズ、ヨーグルト。チーズは箱入りのものだけでなく、ビニールにくるんだもの、そしてお肉屋さんのように大きな切り売りのものまであまた、あまたです。ぼくはチーズがきらいです。毎朝のように善友、善匡と一緒にちいさなさいころぐらいの食べやすいものを食べますが、チーズなど日本でほとんど食べたことがなかったのでおいしいのかまずいのか分かりません。ただこちらのチーズにとても臭くて食えたモンじゃないという種類のものがある、ということだけは分かります。病院の食堂で一度食べたいくつかの食べ物がチーズベースのものでとても食べられたものではありませんでした。
  夕食、こちらは火を使うような夕食はしないそうです。帰宅の電車の中でパン、ヨーグルトやリンゴを食べる人をよく見かけます。若い人に限らず、いい年をしたおばちゃんやおっちゃんも。たぶんこの人達の晩御飯はあれだと思いますね。昼食、食堂で山ほど食う人もまれに見かけますが、あまり食べない人も多いですね。フライドポテトだけ。ちょっと大きめのショートケーキ一個持ってきて食うおっさん。40ー50才ぐらい。それでしまい。ケーキのたぐいを昼食にしてる人は多いですね。ラボではほとんど何も食べてないんちゃうかという女の人もいますね。昼の休憩に少しパンだけかじっている。堅いパンを。大体外食は高い。僕でもそれなりに食べようとすると十数フランいる。下手すると2000円近くかかる。大衆食堂のような安いところでも。
  外美味しいスイス料理、あるんでしょうかね。エキスポ博覧会というものがあって、その中で出展してきている料理屋さんで食べてものの中に美味しいのがありましたけど。ドイツ系はあまり外食をしないので家庭料理はあるけれどいわゆるドイツ料理やスイス料理と呼ばれるようなものが発達しなかったと聞きます。土地も狭くて肥沃でなく、美味しいものを生み出す材料が少ないこと、質素倹約を旨とするような気質も原因として加えられるのかもしれません


(2008. 5月 日更新)


帝塚山・北畠界隈グルメタウンマップもどうぞご覧ください



 
大阪市住吉区しまぶくろ歯科医院(歯周病専門医)トップ番外編コラム(目次)>スイス滞在騒動記(その3)