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スイス滞在騒動記(その9)


<ドイツ人>

 スイスはご存じのようにドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語と四カ国語を公用語にしています。そして少なからずのスイス人が複数の言葉をしゃべれるようです。先の言葉のうち日常語としてドイツ語をしゃべっている人がもっとも多く75%ほどを占めるようです。ベルンはドイツ語圏内ですのでメインの言葉はもちろんドイツ語です。

 ドイツ語を使用する人が多いもののスイス人の対独感情は極めて悪いというのを最近になって知りました。誰に聞いてもドイツ人のことをよく言いません。もちろん個人的にとても素晴らしいドイツ人を知っているよ、とは言います。ドイツ人のどういうところがあかんの、と聞くと。曰く「彼らはお金をたくさん持っていて、集団でいろんな観光地へやってくる。レストランで(何故かレストランでの様子が引き合いに出されることが多い)、ありそうもないのにドイツ料理はないのか、と聞く。まるで王様で我が儘言い放題。何でもできるんだと思っている。我が物顔で振る舞う。大声を出して。」と言った具合です。・・・それは僕ら日本人のことですか?と途中で聞きたくなる部分もあります。またこちらで子供のプレイグループを通じて知り合ったドイツ人のお母さんはスイスへ嫁いでドイツ人と言う理由で(?)いじめられたとも聞きます。

  ドイツ語を喋っているのですが、ドイツ、ドイツ人は嫌い。ラボテクニシャンはドイツ語を喋っているので、別の国ではドイツ人だと思われてしまう。これがとってもイヤ、と言い(ドイツ語を知らない人にはスイス人の使うスイスドイツ語と分からないので)腕にスイスの旗を付けたくなる、とまで言います。あるドイツ生まれのスイス人もドイツ人のことをよくは言わず、よその国に行くときには極力ドイツ語を使わないと言います。でも彼はドイツで生まれたので本当はドイツ人なのですよ!ただ、彼は2才の時にスイスに移住して来たので心はスイス人のようです。

こんな話を聞くと、日本人ってアジアではどう思われているんだろう、って考えこんでしまいました。
 (平成21年4月12日更新)


 
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