スイス滞在騒動記（その７）

＜ルッツエルンへ行く　前半＞

　こちらもだいぶ暖かくなったので土日にちょっと遠出をと張り切ったのはいいのですが・・・
先だってルッツエルンというところにあるスイスの交通科学博物館へ行きました。電車で片道１時間半。ベルンとルッツエルン間は２時間に３本ほどの電車が走っていますがそのうち直通の速達列車は３本に１本で、残りは時間がかかる列車でしかも途中乗り換えです。当日ベルン中央駅を朝８時２６分発。ベルンからルッツエルンへ行くときは、長旅とはいえさあ行くぞという気分が満ち溢れていて、車中でもみんなハイになっていて時間が経つのも早い。しかもコンパートメントなので和気藹々。問題は帰路。善友、善匡は通常お昼１時頃からお昼寝の時間。そこで帰りの電車はルッツエルン13時13分発で乗り換えなしの直通を選択しました。お二人お疲れさん！と電車の中でゆっくり寝てもらいこちらも休憩しようという魂胆。電車に間に合うようにとルッツエルンの交通博物館からさあそろそろ帰ろうかと思ったのが12時30分。ところが、ん！、善匡がおむつにウンチをしている。奥さんが「トイレ連れて行って来る！」ところが電車に間に合う予定の12時53分のバスに乗ろうと思っているのに時間が過ぎてもトイレから帰っては来ず。なにしてんねん！と善友と待ち合わせの場所からあっちこっちと探していると。やっと戻ってきたのが50分。「あーあかんワ」「ごめんトイレこんでてん」「次の13時３分でも間に合うと思うで、駅まで１０分もかかれへんかったから」が、、しかし、13時３分発のバスはとろとろと２分遅れでやってくる。う〜ん まずい―乗り込んだバスはゆったり走る。―おいもっとスピード出せよ！つかんでいるポールを思わず握りしめて左右に―「もうすぐ駅や」時計は13時10分を過ぎている。列車が遅れていることを祈る。バスが着く。到着したバス停留所は、、、あっ！くそ。駅は広い道の反対側。渡ろう！子供の手をつかむ。が、信号がない。どこや！地下や、地下の通路や！善匡を抱えてエスカレーターへ、、、おばはん、どけ、ええい階段の方が早い。見たくない時計を見る13時12分を過ぎている、うそや、走りながら後ろを見ると善友と同居人が走っている。上りのエスカレーターを駆け上がる。たしか７番線。ひーひー、電車は、、あ、あれか、まだあるぞ、う、うごいた？いやおれの体が動いている？あー間に合うか。あれ、やっぱり動いている。客車電車の動き始めはめちゃゆっくり、とろ、トロ、トロ、、、でも去っていく、目の前をーーーーーあーーーーーいっちゃった。

こちらでは「出発しま〜す、ピー」なんてアナウンスも車掌の笛もないんだよね〜。


この親子４人

異国の地、旅先でいかなる運命が待ちかまえていたのでしょうか？

この後の運命やいかに

次回をお楽しみに。＜続く、後半へ＞

（平成20年10月28日更新）