<平成24年6月のブログ>

<イスラエル・ヨーロッパを旅した回顧録シリーズは月はじめ1回ペースでしばらく続きます。>

消火活動を妨げないでくださ〜い

平成24年6月29日

「え〜と、オレいくつだっけ」人間ドック申込書の年齢欄で、ふと筆がとまった。家人に聞くと、「誕生日きてへんから53やで」
何を思ったかそばにいた次男が「28にしたら」とニヤニヤしながら言う。お見合いパーティやないんやから、人間ドックで年齢ごましてどうすんねん。
すると横から長女が「おかあちゃんはな、XXやで」とぼやをだす(注意:暦年齢に検閲がかかっています)。
次男今度は「おかあちゃんは(XX+14)やな」(注意:検閲された数字に左記の数を加算するということです)
ムっとした家人が「なんで、おとうちゃんが若くなってて、私が年増えてんねん」
ぼやがぼやでなくなってきたので、まあまあと、とりなすように「それだけ大人。しっかりして精神年齢が高いということやね」
口の減らない次男は「考えが古いってこと」
おいおい、火に油じゃないか。

ただ今 カウンター立ち席は満席でございます

平成24年6月22日

家人とスーパーへ買い物に行き、少し時間があったのでお茶をした。ドーナッツは余分だったが、まあ、おまけだ。家人が満面の笑みでこの世の幸せを食したので、そろそろ買い物をせねばと席を立った。
トレイを持ってセルフの返却口へ向かうと、ガラス戸から出てきた比較的年配の女性が返却口の前に立った。おばさんは返却棚にトレイを置いたのだが、トレイ上のコップには緑の液体がたっぷりと入っている。中味は色から察すると、メロンソーダに思えた。しかし、飲み残しにしてはその量があまりにも多い。いや、というか、ほとんど口をつけていないように見えた。
と、おばさんその返却棚の前でやおらコップをあおった。そして一息つくと、ちょうどその時横を通った店員さんに「私なあ、そっちの座席に座って飲もうと思ったらな、横に座った人がタバコ吸いだしてん。それで慌てて席たってきてん」店員さんはちょっとビックリして目を白黒。
何故なら、そのおばさんが出てきたのはガラスばりに囲まれた喫煙室だったからだ。
そら、入った人はタバコ吸いはるわな。
店員さんはおどおどしながらも「あの〜、そちらは喫煙席になっておりますので、こちら禁煙席の空いたお席で、どうぞ座ってお飲みください」と至極当然の返答をした。ところがおばさん、「いや、うち、ここでえ〜わ〜」と、またぐびっと飲み始めた。
返却口に向かって気分良く飲んでいるおばさんの邪魔しちゃ悪いと、横で唖然としている店員さんにトレイを渡した。


行き着く先

平成24年6月15日

我が家の台所には、老若男女を問わず皆が好んで開ける扉がある。
それは水屋の扉だ。
「水屋」は食器棚のことだが、我が家では昔ながらの役割を果たしている。
自分が小さい頃もそうだった。おやつ置き場だ。

食後、家人が開けた。
手が伸びたので、効果音をつけた。
「もぐもぐ」「ぱくぱく」
すると、長女が後追いでかけ声をかけた。
「ばりばり」
最後は三男が締めくくった。
「ぶくぶく」


当ホテルのエレベーターは乗り降りご自由でございます

平成24年6月8日

ホテルは31階建だった。
部屋番号が確か209だったから20階だよな、と確かめもせず、1階でやってきたエレベーターに乗り込み、20のボタンを押した。が、ランプがつかない。おかしいな、再び押すが、やっぱりランプがつかない。不思議だ。故障か。ふと横を見ると、「停止しない階のボタンは押せません」の表示がある。一緒に乗り込んだお兄さんが、何してるのかな〜、てな雰囲気で見ている。うむ。どうもこのエレベーターは私の意図する行動とは合致しないようだ。静かにエレベーターから外へでた。
ホールにある案内を読んで、不可思議な現象の理由がわかった。ここは2台と2台のエレベーターが向き合って運用されており、片側2台が「B1−5階、15−31階専用エレベーター」そして、向かいの2台が「B1-14、30、31階」専用だとわかった。
そうか、向かい側のエレベーターに乗らねばならない、よくみると確かに、「B1−5階、15−31階へはこちらのエレベーターをご利用ください」、と書いてある。ピンポ〜ンとエレベーター到着の音が鳴る。今度は大丈夫だ。乗り込んで20のボタンを押すとちゃんとランプがつく。ふと気がつくと、後ろから先程の兄ちゃんが乗り込んで来るではないか。あわてんぼは私だけではなかったようだ。
ようやくたどり着いた20階9号室の前に立つ。カードキーを差し込んで、ランプがつかない。おかしい。控えを見てハタと気がついた。自分の部屋は209ではなく920じゃないか。20階ではなく、9階だ!!なんたることだ、どこまで昇ったのかもわからずにいた。自分の情けなさに息をのんで、Uターンし、エレベーターホールへ舞い戻る。もう今度は間違えないよ。9階だ、9階へ行くにはこちら側だ。「B1−5階、15−31階専用エレベーター」に乗るということだよね。しかし、表示は非情だった。「このエレベーターは不停止です。」よく考えると当たり前だ。9階に行きたい私は、「B1−5階、15−31階専用エレベーター」に乗る必要があるが、9階に行くエレベーターは20階には停まらない。ふむ、わかりきった事じゃないか。1階に戻るべし。
徒労感に浸りながら1階に戻ると、待っていたかのように先程のお兄さんがいた。二人は沈黙のまま「B1−5階、15−31階専用エレベーター」を待った。

湖面で人間ナメクジ

平成24年6月1日

<イスラエル・ヨーロッパを旅した回顧録 その8>
バスツアー、ベエルシェバの続きだ。
バスへ帰ってきたぞ、わが上司。時刻は10時をさしている。バスの中でみんなが待っていたので、バツが悪そうにしている、僕の顔をみて開口一番「出発は10時10分前だったんだね」
やっぱり間違えていたんだな。「出発は10時10分前」とガイドは言ったのだが、それを10時10分と聞き違えたのだ。
本人は10時なら出発10分前で、余裕だと思っていたのに違いない。
そうだよ、みんなちゃんと時間通りに戻って乗ってるヨ。
ツアーガイドさんは乗客の数を数えだしていた。これなら置いてけぼりはなかったなあ。イスラエル観光ツアーは良心的で、難民を作ることはない。

バスが次に向かったのは死海(dead sea)だった。
ツアーバスを降りてから結構歩いて湖岸に出た。湖水は普通に見えた。死海は言わずと知れた塩湖で、海水の10倍以上あるという塩分濃度のためにカナズチ君でも浮くという。
カナズチは持参しなかったが、人間カナズチはすぐ横にいた。我が上司が今回は堂々と海パン姿で登場だ。
僕は湖水に入った。いやびっくり、ホントに浮くわ。上司のカメラ向かってピース。浮くのを実感して、入浴おしまい。
僕が浮くのを確認した海パン姿の上司は、ちょっとびびりながらも水の中へ入っていく。海水に触れることすらしなかったエーゲ海の時とはえらい違いだ。渡されたカメラで、プカプカとご満悦上司の記念写真をとる。
湖水からあがると、看板の指示に従ってころがっているホースから水をだして塩分を良く落とす。そのままだと一夜干しになりそうだ。何でさっさと引き上げたかというと、立て看板に書いてある警告にしたがったからだ。立て看板に曰く「危険だから長時間つかるな」確か10分だか20分だかそんな時間が書いてあったように思う。塩分濃度が高いため脱水症状を起こすのだろうか、長時間の入水は生命の危険がある!と警告しているのだった。
湖面でゆらゆらと気持ちよく浮いて、海水ハンモックでお昼寝、というわけにはいかない。ぐっすり寝たら、溶けるだけではすまないようだ。

deadSea

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