<平成24年10月のブログ>
<イスラエル・ヨーロッパを旅した回顧録シリーズは月はじめ1回ペースでしばらく続きます。>ほんの出来心だったんです ここに懺悔いたします
平成24年10月26日
午前中の仕事がのびて、お昼ご飯が遅くなった。それから急いで家人共々夕食の買い物へ行き、夕食の支度だ。家人が夕食のメインである鰺のカレー風味ソテーを作っている。魚料理はどうもボリュームが出にくい。このままでは子供達の食欲を満たせそうにない。そこでサブにしたとうふチャンプルに予備の豚肉も投入し、さらにお味噌汁の具材もてんこ盛りにした。
夕食は通常通りの時間だ。子供達はいつものようにお腹を空かしているからである。食事途中すでにお腹がふくれる。そっか、お昼ご飯遅かったもんな。お茶碗に残ったごはんをじっと見る。その時、電話が鳴って家人が席を立った。僕はなにげに、残ったご飯を家人のお茶碗に足した。そのままだとゴロンとしていたので、お箸でつんつんと違和感のないようになだらかにした。
家人が食卓に戻り、特に気にせず食事を続ける。家人はお昼のおかずの残りも食した。何事も起こらない。いや実は起こっていたとは思う。
朝、家人が体重計に乗っているのを見るにつけ、心が痛む。
わきまえた取り方
平成24年10月19日
みたらしだんごをお八つに買ってきた。
長女が食べようとした時には、既に開封された形跡があった。
長女はパッケージをあけて、唸っている。
「どうしたん」
{あ〜真ん中から取りよったな〜」
「何で、それがあかんの?」
「だって真ん中の串がたれいちばんよーさんかかってるもん」
人はそれをおおらかと呼ぶ
平成24年10月12日
醤油、みりん、
料理酒、砂糖、塩、すりゴマ、小麦粉、、、、などなどはストックを置いている。毎日買い物に行けるわけではない。食事仕度の途中でなくなったなんて最悪だ。それで予備を欠かさないようにしている。これは
性分である。
使用中のものが無くなったら、買い足すのが原則だ。しかし常時チェックしているわけでもなく、買い足し忘れてストックもきれてしまっている事がある。意図せず忘れてしまうのは人間だから仕方がない。
夕食を仕度する。あっ、バターが見当たらん。家人がパンを作っていたから、バターはあったはずなんだけどな。
「バターあらへんやん」
「そうやったね。全部使っちゃったわ」
「そうやった!全部使っちゃった!?ホウ、それで。ない、、、、、まま?」
「ない、まんま」
「まんまのまま、ということは、ないからない」
「ま〜、ない…ないですね」
「ハハハ」
「ホホホ」
いえ、ちょっと鑑賞してるんです
平成24年10月5日
<イスラエル・ヨーロッパを旅した回顧録 その12>
ローマのテルミニ駅にいる。当然列車に乗るためだ。テルミニから夜行寝台列車に乗り込み、国境越えでスイスへ行くのだ。これはヨーロッパ旅行の目的の一つであった。
なにげにホーム頭上にある時計をみる。はぁこの時計狂ってるやんか。もう、これやイタリアは。ふふん。
時計の下を通って、なにげに振り返るとびっくり。ありゃま。この時計、表と裏で時刻が違うやん。あきれた。日本なら即座にクレームされるだろう。定刻列車を常識とする日本では考えられん。そういえば、ヨーロッパでは5分から列車遅れとするのに対し、日本のそれは1分30秒、と聞いたことがある。
と、まあ優越感でみていて、ふと、「これだから日本人は」とささやくような天の声を感じた。
実は、これ、時計と見えて、オブジェではなかったか。この時刻を指している長針短針のバランスが美しいオブジェ。故障した時計だと思っている浅はかな日本人だったかも。
さらにしばらくじっと見ていて、ハタと気がついた。針が動いとらん。
これはひょっとして、描かれた絵かも!?時計に見間違うほどのすばらしい芸術作品なのかも知れない。時計と思っていた僕が、恥ずべきだったのか。
そうやって、ずっと上を見ていた僕の肩をトントンと叩く人がいた。振り向くと地元のおばさんが別の時計を指さした。
身振り手振りから察するに、この時計狂ってるよ。あっちが、もう少し正しい時刻だよ、と教えてくれているように思えた。
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