<平成24年11月のブログ>
<イスラエル・ヨーロッパを旅した回顧録シリーズは月はじめ1回ペースでしばらく続きます。><なお今月は2週目に変更します。>
浅はかな発想は妙案たり得ず
平成24年11月30日
大阪マラソンだ。長男と家人がチャレンジコースに申し込み、長男は初回で、家人は一度落選したが繰り上げで「参加できます」と連絡がきた。小僧だけの参加かと思っていたら、親分も登場だ。
当日長女を連れて応援に行った。市内幹線道路いっぱいに広がって大量のランナーが通り過ぎていく。玉造からマラソンコース沿って歩道を歩いていると途中で、係員に止められた。
「選手が通ります。ちょっと待ってください」
コースを外れてなんで選手が歩道を横切るのだ。走っていく方向を見るとそこには臨時トイレが設置され、選手が並んでいた。なるほど。
見ていると結構ひっきりなしにランナーがコースを外れてその臨時トイレの方向に走っていく。
長女が、寒いので暖かい物が欲しいという。コンビニに入って、びっくりした。奥にあるトイレを先頭に、店内を半周するようにマラソン参加者が列を作っている。コンビニに出くわす度に店内をのぞき込んでみたが、必ずマラソン参加者と思われる人の列がトイレ前にできていた。
さて、今回はトイレにも行かず、タイムロスなしに無事走り終わった家人に提案してみた。
「臨時トイレもたくさん並んでたし、コンビニトイレも大盛況やったで」「寒かったからね」
「給水所ってあるやん」「あるね」
「水の入ったコップを机にいっぱいならべてるやつ」「ならんでるね」
「そしたら排水所ってあってもいいんちゃうの」「排水所!?それビニール袋でも渡すん。」
「う〜んやっぱ無理かな」「無理ちゃう」
一笑に付された。
ネタの提供料と思って大目にみよう
平成24年11月23日
あれっおかしいな、残しておいたアイスクリームがない。
子供の仕業ならしかたない。まさかと思ったが某人物に聞いてみた。「さぁ〜どこいったんかな〜」とニタニタする。
消費者庁からおしかりを受けそうだが、我が家の冷蔵庫にある食品のトレーサビリティは確立していない。頼れるのは科学的根拠に欠ける第六感のみだ。
どうも、ここじゃないかと思いつくところがあったので、アイスの所在を捜すべく、脇腹を掴んでみると、「ギャ〜」。ヒキガエルが踏まれたらこんな声かも、という雄叫びが発せられた。
横で事の顛末を見ていた三男は「そらおかあちゃんの腸かトイレにあるんちゃう」
アイスクリーム半分は、ブログのネタにすり変わったようだ。
こんどからは座っとくわ
平成24年11月16日
家人が台所、食卓の横でボ〜と立っていた。次男が家人の前へやって来て、
「肩こってんねん。揉んでくれへん」
「えーけど。何で私なん」
「なんか〜、諺、何か〜、ほら、言われてる言葉あるやん。『親を使え』って」
「それー『立ってる者は親でも使え』のことちゃう」
「それそれ、親を使えって」
油断も隙もない(前半)
平成24年11月9日
<イスラエル・ヨーロッパを旅した回顧録 その13>
ヨーロッパ一部を除き1週間ほぼ乗り放題のユーレイルパスを持ち、スイスへ向かう夜行列車に乗り込んだ。列車はあまり混んでいなかったので、コンパートメントと呼ばれる4人掛け部屋に最初は一人座っていたのだが、どの駅だったか途中おばさんが入ってきて向かいの席に座った。僕がいるのはクシェットと呼ばれる簡易寝台だ。昼間は向かい合わせ4人掛けだが、夜は座席が下段、網棚の位置が上段の寝台になる。向かいのおばさんはスイスの息子夫婦の家へいくのだという。普段着で大きなバッグを持っている。おばさんは別にこちらを無視するわけではないし、敵意を持っているようなふうでもないのだが、あんまり打ち解けたように喋ろうとはしない。そういえば、アメリカ人がヨーロッパ人はシャイだと言っていた。
そのうち車掌がまわってきた。おばさんはパスポートを車掌に渡す。夜行列車は真夜中にイタリアとスイスの国境を通過する。本来なら国境通過時に乗客自身がパスポートチェックを受けなければならないのだが、車掌が乗客のパスポートを預かり、これを代行してくれるのである。そう、乗客はパスポートチェックのためにわざわざ起きなくてもよいのだ。しかし、、、、中途半端にひげを伸ばしたイタリア人っぽい車掌さんは確かに制服を着ているので車掌然としている。でもね、すっごく違和感があるのだよ。彼がよれよれのTシャツにズタズタのジーパンならむしろ様になっていると言っていいかもしれない。彼に大事なパスポートを渡すのはちょっと勇気がいる。おばさんが渡したので、じゃあ、まあ、と僕も差し出した。心の中でつぶやく、ホントに返ってくるんだろうか。しばらくしてから列車の中をフラフラ歩いてみた。なにげに乗務員室辺りでうかがうと、先ほどの車掌のお兄さんはちゃんと乗務員室にいた。正規の職員には違いないのだろう。
真っ暗ななか列車はひたすら走る。眠たいなと一つあくびをすると、おばさんが上を指さして、お前はその上で寝な、わたしゃ鞄を枕に下で、つまり座椅子の方で寝るからと手振りで合図してきた。僕はオーケーサインを出して階段を上がり上段寝台で横になった。そう圧迫感があるわけではないが、上向きに寝ると列車の天井がすぐ目の前だ。パスポート大丈夫かな、心配だな、、、と不安に感じて寝苦しく思ったが、心配も長続きせずすっと寝入ってしまった。
翌朝、なにやら不穏な気配に気がついて目が覚めた→、(次回後半へ続く)
もちろん これもフィクションです
平成24年11月2日
ほんのちょっとした、とるに足りない出来事が物議を醸す、ということがある。
「そんなことしてたん。私、その時ごはんちょっと残してんけど」
「ちょっと!そうなんや。」
私の胸が捕まれて「ホントにここ痛んでる!?」
「いや〜」「いや、まあ、あんな。うん、そうそう、そもそもがあれはフィクションなんや。ふぃっくしょ〜〜ん」
「フィクション!そしたら、テレビのドラマみたいに但し書きのテロップがいるんちゃうの」
それはごもっともなご指摘である。遅ればせながら書き込んでおこう。
<<重大なる注意喚起>>
<このブログはフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません>
と、これでよし。家人も納得してくれるだろう。
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