<平成25年3月のブログ>

正鵠を得ている、のかも知れませんが

平成25年3月29日

夕食を食べ始めてしばらくすると、「味噌汁に髪の毛入ってるわ」と次男に言われた。
「メインは作ったけど、お味噌汁はお父ちゃんちゃうねん」
「そうなんや、かあちゃんなんや」
「えっ、髪の毛入ってた!ゴメ〜ン」

髪1本に次男と三男が語りあう。
「おかあちゃん髪振り乱してたんちゃう」
「イメージ合わんな」
「まあ自然に落ちてきたんやな」
「年齢による現象ちゃう」


はい、私は応援すべく、留守番で夕食支度に後片付けをしていました

平成25年3月22日

先月、家人は今年一発目、「2013ユニセフカップ 神戸バレンタイン・ラブラン」に参加。記録は女子10キロ 146位842人中タイム52分58秒。
そして、今月17日「なにわ淀川ハーフマラソン」に長男共々参加。長男はバイトで忙しく、練習らしい練習もせず、本番まで2、3度ちょろっとランニング練習しての参加。かたや家人は週に3日4日と走り込んでいる。
当日は途中まで二人併走。ところがレース後半、家人は給水所でがぶ飲みしてお腹を痛めて、ペースダウン。それから長男に置いてきぼりをくった家人はちょっとヘロヘロでゴール。
帰宅後報告を聞いた次男は、家人の日々のランニングを知っていただけに、思わず「それって、性別の差なのか若さ故なのか、、、、」と笑っていた。
後日送られてきた記録をみると、長男は2時間3分17秒、家人はというと長男に遅れをとったものの、自己最高記録2時間4分48秒をたたきだしていた!(年代別150人中20位、総合女子893人中150位)。まあ悪くぁかないんじゃない、上出来だぜ。
しかし向上心旺盛な家人は、給水所での失敗を悔やんでいる。二度と同じ過ちは繰り返すまじ。かつてはトイレトレーニングも克服した。
   おっもっい〜こんだら〜試練のみ〜ち〜を〜♪♪
   くるしくったって〜かなしくったて〜♪
そうだ、練習あるのみ。
がぶ飲みにも負けないようにと、家人は早速行きつけの給水所、いや給酒所へと鍛錬に出かけていった。

ハイ そこまで

平成25年3月15日

家人はあまりぴっからしゃっから服を買う方ではないが、その時は真剣に買うつもりででかけたらしい。
デパートの婦人服売り場である。
同行したことがあるが、多くの場合に店員さんは頃合いみて近づいてくるものだ。買ってもらうために、プロにはプロの言いよう持っていきようがある。
「いかがですか」「それはお似合いだと思いますよ」「こちらも今流行でよくでますよ」
釣れるか釣れないか。向こうも商売、手練手管を使って仕掛けてくる。
商品を見て、人を見て、考えた末の声かけがあるだろう。
その時家人は自分のお気に入りなものを捜して、ちょっと可愛すぎるかな、と思いつつ手にとって見ていたらしい。
すると店員さんに「贈り物ですか?」

うつるんです

平成25年3月8日

長男がコンビニでバイトをしている。
店内モニタがあって、店内を常時監視しているという。
「へ〜、そうなんや。モニタってどこにあるの」「隣の部屋」
「誰か見てるの」「店長とか」「ふ〜ん」
直後、テレビのニュースでコンビニ店内の画像が写っていた。
そこへ現れた家人が長男に、
「モニタってどこにあるん?一体誰が見てるんやろ」
長男は苦笑して「同じこと聞くね」

お菓子の袋が開いていたので手を出した。
すかさず、「あっ お父ちゃん食べた」と長女からチェックが入った。
「いや〜開いてたから食べよう思ってん」
「おかあちゃんみたいやな〜」

お話聞けたかな

平成25年3月1日

保育所に子供を預けていたころの話。

「子供も大人も聞ける学習会があります。時間のある方は是非ご参加を」ということで、保育所に出向いたのでした。
「これから たなか先生がゆり組さんにお話をしてくれます。みんな静かに聞きましょう」保育士の先生が子供を集める。大人が集まっても静かに聞かないことがあるのに、子供がおとなしく聞いているかしらん。
さっそく、6歳児ゆり組さんのお部屋に田中先生が登場。子供達はゴソゴソガサガサ。でも先生はそんな子供達を意に介さない。おやっ、先生の右手にはクマ君がいるよ。――――――あれー、ゆり組さん達は、おっ、何だ、何だとそのクマ君を見つけたよ。
先生はやおら左手をまっすぐ水平に伸ばす。その腕の端っこに、クマ君が飛び乗る。
「クマさんとっことっこと一本道歩く」
「クマや!クマがあるいてるんや!」
あちらこちらを向いていた子供達は即席の舞台に一斉に釘付け。
「さあクマ君はどこへ行くのかな。ここは川だよ。あっ、石がある。石の下には何がある?」
「さかなちゃうか」
「魚かな。チョキチョキハサミがあるよ」
「わかった。カニや」「そうやカニや」「カニ、カニ」みんなで一斉にカニの大合唱。
「かに!」ゆり組さんたちはすでにお話の世界へと釣り込まれていますヨ。
、、、、、、再びくまさん一本道をてくてく、、、、、、、、とクマさんのお話。

そしてクマさんのお話が終わると、今度は部屋の電気を消して、、
―――「こわいーっ」と女の子
「こんなん、こわくないワ〜」と男の子
「みんなおるから、こわないで」
先生が取り出したろうそくに灯がついた、ふーふーぽんぽん。
「“はばかり“ってしってっるか?」
「しらーん」「なんやそれ」―――
「ぽっとん便所のことや」
「ぽっとんべんじょやて〜はははは」
と始まった、小話のような笑いがある「おしょうさんとちんとん」、こわーいおにばんばがでてくる「三枚のおふだ」、聞き手とのリズミカルな掛け合いが楽しい「ネクトくん:そいつはよかった、なーんてこった」、ご存じ「てんまのとらやん:あんたそこでなにしてまんねん」と、ゆり組さんばかりか大人達も子供と楽しい一時を過ごしたのでした。

後半はゆり組さん退場して、大人へのお話。
田中先生がこのような“お話”をするようになったのは、羽曳野で子供文庫と呼ばれる読み聞かせをしていた時の出来事がきっかけだったそうです。
先生、話を繰り返しているうちに、覚えてしまって子供の顔を見ながら”お話”できるようになったそうです。すると、ある小1の女の子に「お話とってもよかった。短くてもえーから別の話もおぼえてきてーや」と言われたそうです。話を覚えることで、面と向かって話し手が聞き手の顔を見てしゃべる。聞き手も話し手から直接の語りかけを聞く、というスタイルを女の子は心地よいものとした、と悟ったそうです。それから先生はいろんな話をきっちり覚えて子供達に“話し”ていくようになったそうです。
そしてこのことから先生は子供の小さいときの話や親のことなどでいいから直接子供に向かって話しかけることの大切さを力説します。子供への語りかけは子供に各人各様のイメージをふくらませ、お絵書きなどの創作を通じて具現化され創造の力となると、説かれました(講演のなかでは子供達の“おにばんば”の絵を見せていただきました)。
語り、語られるなかで言葉の行きかう状態が生まれ、そして言葉の行き交いが心の行きかう関係を産み出していくのだと述べられます。このような会話を通じての子供との関わりは必ず子供の心にしっかりと根付き、子供が大きくなり思春期等の子育てが難しい時期に入っても親子関係を破綻させることなくあるべき姿で経過させることが出来るとの説を展開します。
「お話を聞く」は単に「聞く」ではなく人の言葉を受け止め、その内容のイメージを自分の頭の中に、心の中に作り上げる行程なんです。話を聞けるというのは社会的生き物である人間が学習を行うための基本行為なんです、と田中先生。「話を聞けない」子供にいくら教えてもだめだと気づいたある学習塾の先生が田中先生に学習塾の子供達へのお話を依頼して来られことがあったそうです。その時に、何と!、その子供たちの中にかつて見た目!先生に「話をする」きっかけとなった女の子の光り輝く”目”があった!のだそうです。


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