<平成26年1月のブログ>
糾える縄
平成26年1月31日
冬場は毎月走るねん、と家人は言った。そして、先月は加古川マラソンを2時間走り、今月は六甲マラソン10kmだ。
ともに参加した長男と走り始め、最初は同じペースで走っていたが、途中から長男は抜け出して先行。家人は一人マイペースで疾走。
この六甲マラソンでは、ゼッケンは年齢別に色分けされて、隅っこに何十何歳と年齢が書かれてあったという。
長男に置いてけぼりにされた家人は、自分より年齢の低い選手を抜いて、卑屈にもしめしめと優越感に浸っていた。しかし、レースも終盤になると、ペースが落ちて、実力か年齢か、結局若い選手に抜かれて悔しい思いをしたらしい。あがいてまで別に張り合わなくてもいいのに。
まあ当たらずとも遠からず
平成26年1月24日
昨年末だったか、家人が携帯をスマホに買い換えた。設定が色々ややこしくて難儀していたが、なんとかそれをやりこなして使い出した。
使い始めの頃、拙くもスマホに操られるながら、悪戦苦闘する家人を見て、次男が
「こういうの、ほらほら、なんとか言うやん、え〜っと、ことわざとかで、、、言うやん」
「『ぶたに真珠』のこと」
「そうそう、それそれ。『ぶたに真珠 猫に小判 おかあにスマホ』」
気分は乙女
平成26年1月17日
スーパーにいった家人が店内で、「お知らせしたいことがあります」と自分の車種をアナウンスされた。気になって駐車場にある自分の車のナンバープレートをみると、アナウンスされた番号と合致していた。どうも自分が呼び出されているようだ、とサービスカウンターに行ってみると、車が当て逃げされているという。とある車が駐車場から出て行く際に、家人の車にぶつけて、そのまま立ち去ったらしい。
その一連の様子を見た人がいて、守衛さんに報告してくれたという言うわけだ。
という話を帰宅したら、聞かされた・
「どうしたん、それ」
「店長さんがきて、警察呼んだ方がいいって言われて」
「ほう、ほんで」
「連絡したらきてん。おまわりさん」
「めっちゃイケメンやってん」
やってきた警官は、若いイケメンだったと、ウキウキの家人。
車をぶつけられたんですと告げると、「お怪我なかったですか?お体は大丈夫ですか?」と、まず言われて感激感動してさらに舞い上がったらしい。
「そら、腰でもおさえて、『このへんが痛いんです』、とでも言わな。『ここですかって』さすってくれたかもしれへんで」
「そっか〜」
「『駐車場に止めていた車をぶつけられたので、乗ってませんでした』って正直に答えてしもたわ」
「あほやな〜、勿体ない」
「『胸がドキドキします』って答えればよかった」と、にやけている。
さらに、言うに事欠いて「長女もおったから、子持ちってバレたわ、どうしよう」
ちょっとあきれ顔の次男は横で「おかあちゃん、若がえったんちゃう」
もうこの話題もお開きでよさそうだが、一人まだはしゃいでいる人がいる。
「ほんでな、『気をつけてお帰りください』って最後言ってくれてん」
ご祝儀としよう
平成26年1月10日
元旦家人の実家ではおせちだった。
二日兄妹家族が来た日はカニとすき焼きだった。
三日午後家人と家をでて、陽射しのない空の下、チンチン電車沿いに歩く。そして和菓子屋さんの隣にある和風喫茶に入る。
和菓子屋のお店の方はと見ると、さすがにもうお客さんも少ない。
ぜんざいが食べたいな。目の前の人は言わずもがな。で、二つ注文する。
塩昆布が小さなお皿に少しずらして二枚添えてある。お椀には、小豆のよい色合いの中に小さな四角いお餅が二つ。
口の中に入ったぜんざいは砂糖の甘みに邪魔されることなく小豆を味わうことができる。
家人の体重は少し増えたかもしれないが、帰りの足取りは軽いように思えた。
微笑み返し
平成26年1月3日
大晦日 越年まで起きていることはあまりない。昨年も日付が変わる前にお風呂に入った。お風呂あがり台所に戻ると家人が筑前煮を作っていた。三男はテレビを見ていたが、家人の横では珍しくも次男が手伝っていた。鶏肉、レンコン、里芋、タケノコ、人参等々下ごしらえをしていたようだ。鍋からはダシとお醤油のよい香りがしている。明日は元旦なのだ。
翌日は我が家の恒例で家人の実家へ向かう。車二台に分乗しての出発だ。次男三男を乗せて先導する。後ろからは長男の運転する軽がついてくる。左車線を走っていて赤信号で止まった時、右車線に出た後続の長男の車が右横に並んで停車した。その時、同乗の次男が隣の車を見て、
「何でレンコン吊してるの」
「はぁ」
「ほら助手席の窓!レンコンがぶら下がってる」
「そんなん持ち込んだかなぁ」
助手席に座っていたのはお正月らしく着物を着た家人だ。持ち物の手土産はケーキだったしなぁ。
と、目をこらしていた次男が叫ぶ!「なんや、かあちゃんの腕か」
家人は助手席でアシストグリップを左手で掴んでいた。そう窓の上についている取っ手を、だ。着物の袖が二の腕に落ちて、にょっきり前腕があらわになっていた。その腕を窓越しに見た次男は「レンコン吊るしてる」と称したのだ。
次男は「昨日の晩のレンコンとよう似ててん」
三男、「そういやちょっと黒いな」
皮も剥かず洗う前のレンコンってことか、、、
思わず笑った。後部座席の二人も笑った。
笑い声が聞こえたわけではないだろうが、こちらの笑顔を見てか、向こうの車の家人もつられるように微笑んでいた。新年早々の笑顔である。
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