<平成28年6月のブログ>

斬新な使用法 

平成28年6月25日

「何か買ってくるもんある?」
ドラッグストアーに行く 三男が聞いてきた。
「食洗機の洗剤」
家人は「ボディソープ」
「この前買った石けんなんか変やね。泡たてへんし、何かぬるぬるするね」
三男は「ふうん」と言って、怪訝な顔で風呂場へ。

しばらくして居間に戻ってきた三男が「おかあちゃん、あれ石けん違うで」
「へっ、何で。ほななんやの」
「あれ 入浴剤やで」
「入浴剤とボディーソープ間違うか!」
「だって、詰め替え用のパッケージいっぱい並んでて、ビオレって書いてあったし。」
「ほんで、泡もたてへんかったんや。当たり前やな」
「よういわんわ」
「そら、洗い流さんと、ぬすくったままザボンと湯船につからなあかんかったな」

未だ老後には至らず 

平成28年6月20日

その日はおやつがちょろちょろあった。
夕食後、ぶどう饅頭の包みをあけると家人は串一本ほおばった。開封した包みをそのまま置いている。あなたもも食べていいよ、ということだろう。
家人は立ち上がって、水を入れてポットのスイッチを押した。
しばらくすると、ぼこぼこと沸騰している音がして、カチっとスイッチがきれた。
お茶でもいれてくれるのかと思っていたが、座ってテレビを見ている家人に立ち上がる気配はない。食洗機に食器を入れていた僕は、ポットを取り上げてお茶パックを放り込んだ急須にお湯を注ぐとフタをした。

家人は今度はおかきを食べ出した。
湯飲みを2つ取り出してテーブルの上に置くと、熱いお茶を注いで、洗い終わった食器を食洗機から取り出す。流しに残る食器類を入れ替わりに食洗機にいれてスイッチを押す。

家人がお茶をすする。僕もおせんべいを食べて熱いお茶をすする。

その日の会計をしめていると、横にきた家人は「眠たい」と言って横になる。間髪入れずにすーすーと寝息をたてている。

平等の精神 

平成28年6月12日

暑い夜、アイスクリームを買ってきた。レモン味とメロン味を三個ずつ計六個。

その存在をめざとく見つけていた家人が、夕食後子供らに「アイスあるよ!」嬉しそうに言う。
さて、次男はレモン、三男はメロンを選んだ。
家人は「レモン」と声高らかに叫ぶ。

「お父ちゃんは?」と聞かれて「う〜ん」と悩んでいると、横から家人が「メロン」と代わって答えた。
魂胆はわかっている。異なる味のアイスクリームを半分ずつ分け合おうということだ。半分ずつね。

少し食べると、家人が自分の少し食べたレモン味をこちらに差し出してくる。
で、僕も食べかけのメロン味を渡す。
しばらく食べると、メロン味がこちらに回ってくる。
要するに家人はレモン味もメロン味も食べたいのだ。
まあ、そのことはいい。

問題なのは交換する時に、渡すアイスの残り量よりも少ない量のアイスがこちらに渡されてくることだ。

最後に、僕はあと一口を渡して、空のカップを受け取る。


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